物語作成(シナリオ作成)は出来事の分析から

 今回の記事はゲームシナリオに限らず、小説やアニメ等の物語のシナリオ作成のためのステップと考えてよいと思います。
 
1.出来事を決める
 戦士が怪物を倒した。
 これだけじゃわからないことがある。
2.詳細について質問を羅列
  戦士はどんな人物か。怪物退治は仕事なのか。怪物に因縁があるのか。怪物退治の理由・動機は。
  怪物とは何か。怪物はなぜ倒されたのか。怪物は何かしたのか。怪物が世間に露見しているのか。怪物は脅威なのか。
  怪物を倒すまでの経緯は。怪物に勝てたのは何故か。怪物を倒したことの価値は。
  怪物を倒したことで戦士が得るものは。
 
 ※ここからもう滅茶苦茶。忙しい、時間ないのでメモがさらに混沌としていく。ついて来られるか?
 
3.質問に対して回答を羅列
 ・戦士はどんな人物か。
   名前、職業、人相、性格、声
 ・怪物退治は仕事なのか。
   少なくとも戦士と言っているので、仕事の線が強いか。
 ・怪物に因縁があるのか。
   もし因縁があれば、戦士が怪物と戦った理由になる
 ・怪物退治の理由・動機は。
   仕事、因縁、正義感、報酬など
 ・怪物とは何か。
  姿、能力、性格、危険度
 ・怪物はなぜ倒されたのか。
  説得が効かない、そもそも動物と同じく言葉が理解できない、因縁がある、守るため
 ・怪物は何かしたのか。
  破壊?傷害?
 ・怪物が世間に露見しているのか。
  一般的な生活圏でも話題になることがあるか。未だ脅威を知られていない、極秘の事件か。
 ・怪物は脅威なのか。
  戦闘になるくらいだから脅威ではある。が、脅威の規模による
 ・怪物を倒すまでの経緯は。
  怪物の居場所を知る、怪物との戦い方を知る、怪物が何をしたかによって戦士が対抗する余地がある
 ・怪物に勝てたのは何故か。
  戦士の能力、怪物の不運、戦士の幸運、心理戦、味方がいたか?
 ・怪物を倒したことの価値は。
  英雄的な名誉なこと。仕事だから当たり前だが、いい仕事をした。個人的目標達成。
 ・怪物を倒したことで戦士が得るものは。
  報酬、安心、平和、復讐の完了?
 
4.ある意志・方向性をもって取捨選択していく
 これらから、必要なものを拾い上げていくと「出来事の羅列」から「物語」になっていく。
 特に、「困難のあとの解決」「それが起きる可能性の低いことが、起きてしまう」というように拾っていくと、
面白い物語になっていく。
 
 実際に拾ってみる。次々に拾い、組合わせてみる。
 ・怪物に因縁のある戦士が、怪物を倒した
 ・怪物に恋人を殺された戦士が、怪物に復讐した
 ・怪物に恋人を殺された青年が、復讐のために戦士になった。そして怪物を倒した。
 ・怪物に恋人を殺された青年がいた。彼は復讐のために戦士になった。怪物は他にも悪事をし、脅威となった。
  戦士は仲間を集め、怪物の弱点を調べ、怪物の居場所を襲撃、怪物を倒した。
  報酬と名誉の階級をもらったが、青年は満足しなかった。彼女は戻ってはこない。
 
 まだ、詳細を掘り下げる余地がある。とまれ、今回はここまで。あとはゲーム向けやアニメ、小説等、何に向けてのシナリオかによる。