名探偵コナン から紅の恋歌

序盤の「今回の舞台の説明、主人公たちの来場の経緯」という部分がとても退屈。
説明のための説明になってしまっている。
中盤以降の盛り上がりはうまいっている。理由付け自体も無理がないように複数の設定があり、そこから巻き込まれる人たちの状況もわかりやすい。
・犯人を推理する楽しみ
序盤で怪しい人物は検討が付く。そこからまず最初の確定、犯人と見せかけて別にいるなとわかるが、さらに別に人物が動いているとも推理できる。多重構造ではなく、一つの真実にまとまっていくような推理で楽しめると思う。とはいえ、見てるだけで考えない人にはノーヒントにも感じられるくらいにうっすらとしているだろう。事件の理由となる鍵も最初のところに堂々と出ているが、私は全く気づかなかった。
・真犯人の意図
最後にその意図はわかるが、同情の余地を超えてしまっている。計画殺人の構造にするために無関係な人物を巻き込むという点。過去作品でも「14番めの標的」のように数合わせのために巻き込んだり、「11人目のストライカー」のように、事件を大げさにするだけのために巻き込んでもいる。
・コナンと平次のミス
推理自体はうまくやっているが、事件に対しての対処が少なすぎた。まあ、最後の事件の舞台につなぐための都合なのだが、そこはもう対処する余地がないぐらいに忙しくしてしまえばよかったのでは。
・アクションの使い回し?ネタ切れ?
過去作品にあったなあと思い出すものが多数。条件がより難しくなっているようだが、難易度を変えても視聴者に予想できてしまうことのデメリットがあると思う。