LOGAN/ローガン
X-MENシリーズのひとつのエンドということ。
ウルヴァリンことローガンの最後の戦い。
登場するミュータントは少ない。シリーズのミュータントは主役のウルヴァリンとプロフェッサーX(チャールズ)のみ。
彼らミュータントも、老いとともに能力が低下していたようだ。
前半は、事件に巻き込まれるまで。ローガンの決意まで時間がかかるのは、まあそうだろうなと予想通り。
チャールズの方の痴呆症の件は、『Mr.シャーロック・ホームズ』を思い起こさせた。ライバルであったマグニート役のイアン・マッケランがやっていたことは偶然ではないだろう。二人共、引退も考え始める頃だ。
今回の話には出てこなかったが、マグニートや他の仲間がどうなったのか。
みんないなくなった、と言っていたので、もう亡くなっているのかもしれない。
後半は敵からの逃亡と同時に救いの場所を探す。ロードムービーというやつだ。
アメリカが舞台ということで、よくある感じ、どこかで見たことある感じになっていく。
逃亡劇でいい人に出会うと、そりゃあ巻き込まれて悲惨なことになるわけで。
この辺はもうフラグのようにお約束だなと強く感じられた。
戦闘シーンは割りと小さくまとめられていて、もたもたするようなこともなく、アクションを次々に起こして逃亡を優先するというところは、見ていて楽だった。ダメな映画によくいる、ピンチを演出するために「馬鹿なことをするキャラ」もいない。
ヒーローアクションを楽しみにしてると肩透かしを食らうだろう。ヒーローの老いなんて見たくない人にはおすすめしない。
30代過ぎて、「あれ?以前はこうじゃなかったのにな」とか、思うように活動できなくなってきた大人に見て欲しい。すでに老いて隠居してる人にはきついかも。