実写ジョジョ第一章

役者さんは頑張ってた。特に億泰は不自然な馬鹿ではなく、原作の感じの憎めないヤツだった。アンジェロ戦と形兆戦で、今回は終わり。

スタンドのビジュアルは良い。全体的にメリハリがイマイチな。緊張感とか、気を抜くところとか、テンポがもどかしい。漫画の台詞を再現するには尺が必要なのは、アニメでももどかしかったけど。

ストーリーを知っている作品が別メディアに移植される場合、少なからずもどかしさは出るもの、仕方ない。
指輪物語も、シャーロック・ホームズも。ストーリーをなぞることにはなるし、尺のために圧縮する部分もある。
それでも、作品の表現するテーマが違ってしまわないほうが私は好みだ。

ジョジョファンは見なくてもいいかもしれない。知ってるもの以外、新しい要素はないので。CGでのスタンド表現とか、再現系に気を使いすぎて、アレンジとか漫画やアニメではできない表現の追求といったことは予算やスケジュールが足りなかったのかもしれない。
役者さんのファンなら見ておくべきところかも。ジョジョは舞台劇とはまた違った芝居がかったセリフが多いのだが、そういうキャラクターを精一杯演じられていた。