ストーリーとゲームを楽しむ

RPGといえば、ゲームシステムだけでなくストーリーもかかせません。戦闘、交渉、アクシデント、様々な障害をゲームルールに則って乗り越え、その結果から次の障害までのつながり、それがストーリーとなっていきます。

能力値、経験値

数値表現によるゲームルールは、ボードゲームを始めとするシミュレーションゲームから受け継いだものです。ただし、RPGでは勝ち負けを判別することよりも、自然法則を違和感無く表現したいという欲求が強く働いていると思います。

勝ち負けよりも気になること

RPGのゲームの結果が勝ち負けの表現でなくなってゆくと、『行動理由から求められるべき目標』を目指すようになりました。それが、ストーリーとして一連の行動の流れ、人物の立場にスポットが当るようになりました。

ストーリー対ゲーム

ストーリーとゲームルールは、実は相容れないものです。ゲームルールに従って行動を突き詰めてゆくと、ストーリーが邪魔になります。逆にゲームのルールがストーリーの展開の妨げになることもあります。

目標、ストーリー。行く手にゲーム。

RPGとは、ストーリーを紡ぐことを目指しながらも、ゲームとしてのルールに縛られている、不安定な遊びです。スタート地点からゴールまで進むのに、サイコロなどランダム要素によって右によろよろ、ストーリーの本筋から外れまいとして左によろよろと、フラフラして進んでいきます。
この、左に戻そうとするものは、この力はいったい・・・?!
この力こそ、アドリブです。アドリブとは、前後の流れを壊さないよう、うまくつなごうとすることを言います。GMのアドリブだけではありません。PLも同様に多少のアドリブを要求されています。
たとえば、ダンジョンで右の通路か左の扉か。不死の怪物のいる反応が魔法でわかる。近い。そんなとき、左にしておけばよかった、と言っても後の祭り、右に進んで酷い目にあうなんてことも。そんなとき、順番の間違いによる誤差を修正すべくアドリブで対応せざる終えません。
また、交渉など一定の戦術・戦略など通用しない場合が。これもまた、予想外のことがあったら、アドリブで対応することになります。

RPGとは!

RPGとはサイコロや複数プレイヤーの行動・考え方の違いなど、不安定な要素がたくさんありながら、ストーリーを紡ぐものです。ストーリーには戦闘や交渉、謎解きなどの様々な障害が待っています。これらを戦略と機転(アドリブ)と仲間の協力で乗り越えてゆくゲームです。