プレイヤー=主人公という遊び方について

今回はこちら↓の記事から。
RPG日本がgoogleからいけない件 - ブレーキをかけながらアクセルを踏み込む
座布団さん、タイトルがなんかわかりにくいですよw
RPG日本というサイトでの論考記事、『自由に遊ぶ。これについてのお話です。
http://www.rpgjapan.com/kagami/rpg/rpg_2/
「自由に遊ぶ」というテーマであるにも関わらず、その自由にというのがはっきりしないですね。
後半に「自由に遊ぶ目的とは」などとありますが、それはとりようによっては「自己満足」という批判も出そうです。もうちょっとその辺りの説明が欲しいところです。
一応、↓を見ると、その思想的なものがわかるかもしれません。
あなたのRPGは、自由か平等か - 卓上RPGを考える

ある目的をもってゲームを遊ぶには、やはり参加者との兼ね合いがあるというのは、TRPGに限ったことではありませんね。途中に例示されている「〜で無ければ厭だ、という者は、この遊び方に向きません。」という項目についても、そのような傾向のプレイヤーだけで集まれば、そこそこ可能なんじゃないでしょうか。
最初に挙げた、「自由に遊ぶ」というテーマ自体と、「〜で無ければ厭だ、という者」とは同じ傾向の人ではないでしょうか?どこまでエゴを通せるかの勝負にするか、あるいは大人に交渉するのか、それとも空気を読んで自重するのか、そういうことになると、やはり自由に遊ぶにも「いつもと変わらない」となってしまうような気がします。
 
鏡さんの提示したものを、私は次のように解釈しました。
・自由に遊ぶとは、ネトゲのようなもの
 主人公=俺。つまり、コンピュータゲームのMMORPGのような感じ。そうなればロールプレイなんて関係なくて、普段の俺口調で話し、俺の思想・思考・趣向によって判断する。
GMネトゲの管理者およびシナリオ配信者
 シナリオというよりクエストとかミッションとかいう方がいいのかもしれない。選んだものによってある程度の箱庭を提示し、そこで遊んでくれることを期待する。ストーリーがどうなるかはプレイヤー次第。GMはセッション中はこれまでのGMのようなものでなく、ジャッジに近い感じ。枠から出そうになったら、逐次そのMAPを配信する。
・侍か、GTAか、POSTALか。
 あくまで自由なので、町でナンパをしているだけで話が進まないかもしれないし、犯罪をするのが楽しくて話が進まないかもしれないし、重要なNPCと断絶してしまい話が(略)あるいは、まさかという出来事がドラマを盛り上げるかもしれない。これは、プレイヤーのモラルや参加者の傾向というものが重要になる。
・まとめると、箱庭型TRPG・・・・あれ?
 まぁ、90年代頃には、D&Dソードワールドで慣れたユーザーたちは皆、このようなセッションを一度はやっているのではないでしょうか?
 
最後に、TRPGの遊び方としてこれは古いタイプのものだと思うところを書きます。上にも書いたとおり、こうしたセッション、遊び方は経験したことがある人が多いのではないかと思います。しかし、GMは管理が大変だし、その割りにうまくいくとこが少ない。(お話が進まず、帰宅する時間になりお開きになる等)だからGMやりたくない。そのためにあまり行われないで廃れたと思います。それにいまはネトゲがそういう自由を実践できる環境を提供しているので、TRPGとしてはお役御免というところでしょう。しかし、この遊び方に沿っていて新しいものがあります。Aの魔法陣 がそうですね。
 
TRPGの歴史としては、「勝負としてのゲーム」を排除するように進化してきていると思います。確かに、ロールプレイとしての制約をルールにしている例は少ないです。それでも、プレイの上で推奨されるのは「勝負」でなく、「ハッピーエンド」に向かうことなんではないでしょうか。シナリオの傾向を公開したり、ストーリーの進行を助けるルールがあったり。ぬるくてもいい、ぶっちゃけてもいい、とは限度があると思いますが。
TRPGが向かおうとしているのは、「ゴールにたどり着くことを目標としたゲーム」ではなく、「いかに楽しい充実した内容でゴールに着けるか」だと思うのです。
『ゴールに着くのは誰でもできる。でも、良いドラマがあったうえでゴールに着くというのは、ちょっと難しい。』
そのようなゲームが出てくるのではないかと思います。(Aの魔法陣 にもこの様な傾向はありますが、そのように運用されているでしょうか?詳しい人、教えて!)
 
リプレイについて、座布団さんが

TRPGで新しい遊び方を示すには、やはりリプレイって手段が効率的なのかなぁと思います。

ただ、これにも最近ちょっと別の不満がありまして、ガンドッグとかエムブリオマシンとかのリプレイは自PCの配置とか相当大事ですが、文章のリプレイという形ではなかなか伝わってきませんね。

といっているので、それについてもコメントしてみます。
ボードゲーム等には、囲碁・将棋のように棋譜をとるという方法があります。
それを元に、読者は手元に盤面を再現しながら見ていくのです。
同様に、位置情報・選択行動を記録しておくというのもありでしょう。
それをテキストで読み込ませれば、1手順ごとに確認したり、自動再生で見ていくこともできると面白いですね。
 
スポーツでもリプレイというのは楽しまれることもあるようで、しかし、アナウンサーやゲストの解説つきのテレビ番組の方が一般的でしょうかね。
TRPGもSNEとかが解説してくれるのも見てみたいです。