アイドルマスターに関する誤解「アイマスって好きなCD入れると踊ってくれるんでしょ?」

アイドルマスターは、ニコニコ動画等で、いろいろな音楽とあわせたPV風MADが人気ですが、それらの影響で誤解をまねいていることがあるようです。

CD入れれば好きな曲で踊ってくれる?

踊ってくれません。
タイトルのように、好きなCD入れるだけでそれに合わせて踊ってくれるなんていう機能はありません。
PV風MAD、できのいいものが最近は多いので、それだけを見てゲームを知らないと、このような誤解をされてしまっているようです。あれは、アイマスのゲーム内の曲に合わせて踊っている動画を、切り貼りしてそれらしい振り付けを合わせているというものなのです。
ゲーム内で「オーディション」に合格すると、ゲーム内で選択した曲にあわせたPVが見られます。育成が足りないと、転んだり歌詞を忘れたりして、できの悪いPVになってしまいます。PVはローカルに一つだけ保存できます。また、オンラインでは別にランキングとして保存もされます。これらをパソコンに取り込む機能はありません。PV風MADは、そのゲームのプレイをパソコンにキャプチャして保存したものを切り貼りして作っているのです。

アイマスはギャルゲー?

決してそうではありません。
女性アイドルが主体であるということで、ギャルゲー的要素を利用してはいますが、アイドル育成という主題のもと、育成とファン獲得ということを中心に進めていくゲームです。かなりシンプルなので、ギャルゲーとして期待すると物足りないものでしょう。

アイマスってノベルゲーム?

違います。
ゲーム内で「営業」という項目において、ノベルゲームやアドベンチャーのような選択肢を含む会話シーンがありますが、ゲーム内ではフレーバーとしてのものです。「営業」での選択肢正解で、「思い出」というポイントが貯まります。「思い出」は、オーディションやラストコンサートでの消費で特別な効果を発揮します。

アイマスってぬるいでしょ?

決してぬるくはありません。が、どんなゲームでもそうですが、慣れが必要です。

アイマスはこんなゲーム

「ボーカル」「ビジュアル」「ダンス」という能力値があります。これらが低いと、「TV出演」で転んだり歌詞を忘れたりします。プレイヤーは育成でこれらの能力値を上げ、「オーディション」でファンをたくさん獲得し、一流アイドル、ひいてはトップアイドルを目指すのです。
能力値は、衣装、アクセサリー、歌う曲によって底上げ修正されます。
「オーディション」に合格すると、「TV出演」ができ、一気に「ファン獲得」ができます。「TV出演」ではPVとして歌とダンスを撮影、アピール支持ができます。ここでいうアピールというのは、あるところでボタンを押すと、キラキラ演出が付いたきめポーズをとるものです。
育成のために「レッスン」で、ミニゲームをします。これは音ゲーのようなリズムを重視するもの、アクションゲームのようなもの、記憶ゲーム、などというものがあり、ある条件により難易度が変化します。攻略はありますが、しばらくプレイして慣れが必要です。
「オーディション」では3種のアピールポイントで評価を競います。これは、海外ボードゲームによくある『競り』のような駆け引きを要するミニゲームです。3人の審査員がいます。審査員を選んでアピールします。アピールで審査員からポイントを奪います。奪ったポイントが高い順の3位までには評価ポイントが入ります。評価ポイントは審査員によって違います。審査員の持っているポイントがなくなるとその審査員は退場し、評価をしてくれなくなります。評価ポイントの高い審査員はみんながアピールするでしょうから、彼の所持ポイントは勢い良く減るでしょう。そうして退場してしまうと、せっかく集めたポイントが無駄になってしまいます。かといって、評価ポイントの低い審査員にはあまりアピールを割くわけにもいきません。「営業」にて正解の選択肢を選んでいるともらえる「思い出」ポイントを消費することで、審査員のポイントが回復します。「思い出」を使うと、ルーレットが始まります。ルーレットでGoodを押せれば、3種のポイントが同時に獲得できます。ある回数のアピールごとに、評価ポイントの中間発表が出ます。それを見て、他人の戦略を読み、3位入賞を目指してアピール配分をするわけです。また、審査員のセリフが時々でるので、それも参考に順位を推測できます。
攻略法はありませんが、戦略はいくつか編み出されています。それでも、状況にあわせたアドリブ的判断力も必要になり、難易度の高い「オーディション」で勝つのは簡単ではありません。「オーディション」はいくつも用意されており、それらは勝利条件や評価条件等が違います。
アイドルは1年間をもって分かれることになります。最後に「ラストコンサート」を行い、1つのゲーム終了となります。
「ラストコンサート」は、それまでの評価から得たポイントで、「思い出」ルーレットを使用したミニゲームです。この開始前と後に、アイドルとのやりとりがありますが、それもゲームを盛り上げてくれます。
はじめは一人のアイドルのプロデュースとなりますが、ゲームを何度もクリアしていくと自分の評価も上がり、複数ユニットのプロデュースや「TV出演」のときのカメラ指示などが可能になります。
 
追記:
関連して、アイマスの攻略というかゲームの本質についての紹介記事。
アイドルマスター初心者のためのレッスンテク - はじめてのC お試し版