プレイヤーの行動宣言 なぜそれをするのか何を考えているのか
たとえば、ダンジョンである部屋に着いた時、「扉を調べる」「聞き耳をたてる」「本棚を調べる」などと、コンピュータゲームのコマンドのようなことを言ってたりしませんか?
まあそれでゲームが進むならいいのですが、大抵はそれらを一通りやり終わってから、「さて、どうしよう」となってしまうんじゃないですか?
プレイヤーの行動宣言の仕方についてのお話です。
自動的に入手する情報は限られている
まず、マスターがその状況を教えてくれますが、それは「キャラクターが、自発的に行動しなくとも分かる範囲のこと」であると思います。
キャラクターが自発的に動く、つまり「○○を調べる」ということを宣言しないとわからないことは、最初に伝えられないのです。
逆にいうと、「自発的に行動しないと、手に入らない情報がある」と言えます。
コマンド、その前に話し合い
さて、自発的に行動しましょう、といっても「扉を調べる」「本棚を調べる」「暖炉を調べる」などというだけではダメなのです。キミたちは一人で遊ぶゲームをしているわけではないから。
それらを調べる前に、行動方針を話し合うべきです。
「こういう状況だけど、どうするのがいいかな?」
「俺はこう考えている。(中略)だからこの本棚を徹底的に調べておきたい」
「いや、時間がないと思う。理由は(略)だから、まずは奥の部屋に進むことを優先したほうがいいと思う」
「まてよ、時間がないかどうか、それを調べる方法があるかも?」
「なるほど、ちょっと寄り道かもしれないけど、確実性をとってみるか?」
このように、自分が『どう考えていて、この行動をするのか』をお互いに提示するのです。上の例では「時間がないかも」ということや、「本棚が気になる」というのがお互いに気付いてよりよい選択肢を考えることができました。これをせずにコマンドを黙々と実行していたのでは、「時間がないかどうか、それを調べる方法」など考えつきもしなかったでしょう。
毎回話し合う必要はない?
たぶん扉や部屋に着く度に話し合う必要はないかもしれません。毎回では、時間がかかりすぎます。そんなときは、リーダーの出番です。
「何か気付いたことある?このまま進もうと思うけど、いいかな?」
これで意見がでたら話し合うというのがいいかと思います。
ちょっとし大した事でなくても、意見は聞きましょう。初歩的な質問でも、答えてあげましょう。
そうして繰り返して覚えていくものです。
GMも助かるよ
話し合いをしてからの行動だと、何をしたいのかという方向性がわかります。そのため、もし手法が予定のものと違っても、なんらかの手がかりを入手できたりという柔軟な対応がしやすくなります。
つまり、GMにとっても状況理解がどの程度か判れば、ヒントも出すタイミングが計れますし、詰まるほどに難解な状況を作ってしまうことも少なくなります。
まとめ
かくして、『話し合いは大事』という一般的な常識に落ち着くわけですが、忘れがちですので、気をつけたいですね。
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