ファンタジーゲームの共通知識 エルフやドワーフって何で知った?

ファンタジー世界を舞台にしたゲームがたくさんありますが、RPGでは特に多いですね。
そのファンタジー世界、ゲームごとに違う世界設定になっていますが、共通するものもあります。エルフやドワーフといった人間型の種族のことです。この、エルフやドワーフという種族を詳しく説明したゲームが少ないのも、これらを知っていることを前提としたものなのかもしれません。
 
あなたは、エルフという種族の特徴を言えますか?
あなたは、ドワーフという種族の特徴を言えますか?
 
エルフ、ドワーフだけでなく、ゴブリン、トロール、キメラ、ワイバーンマンティコアバジリスク、オーク、ガーゴイル、ドラゴンなどなど、たくさんの架空種族が出てきます。

たとえば、それらを全く知らない人をゲームに参加させることはできるでしょうか?

これらの説明をなしにファンタジー世界のRPGをプレイするのは大変困難でしょう。

ファンタジー世界を舞台とする小説は、『指輪物語』、『ゲド戦記』、『ナルニア国物語』、「エルリックサーガ」をはじめとするマイケルムアコックの著作、などなどがありましたが、共通イメージの元となったのはやはり指輪物語でした。ですが、どれも長編で「ゲームやるから予備知識でこれ読んで」とは気軽に言えないものでした。
その後にロードスが流行り、アニメ化され、おかげで少し敷居が下がったので、オタクにはメジャーなものとなったファンタジー世界ですが、一般の人には全く伝わりません。
指輪物語が映画化された、ロードオブザリングは世界が認める名作になりましたが、これさえも見てもらうことが容易でないですね。
 
エルフやドワーフという種族のことだけではないですね、魔法についても認識が違うでしょう。ディズニー童話のような「ちちんぷいぷい」でほうきで空を飛ぶという世界から、「ファイヤーボール!」「ライト!」「ディテクトマジック!」という世界に呼び込むにはどうしたらいいでしょう?
 
TRPGがなかなか広まらないのは、こういった『前提知識』が必要なものがあるため、「敷居が高い」と思われてしまうからではないでしょうか。
いえ、逆に『前提知識』が共通認識として機能して、お互いのイメージするストーリーが共有しやすいという利点もあるでしょうが。。。