右へ!

まずは、こちらを紹介。
このサイトは、私が尊敬する方のゲーム研究・評論サイト。堅苦しいこともなく、しかし真面目にゲームについて研究し、分析し、紹介しておられます。
紹介したのは、スーパーマリオに関する記事です。単純に言えば、「右に進むというルール」をスーマリに見出しているということです。そこに任天堂のゲームつくりのバランス、センスが加わって完成度の高いゲームができているのですね。同じ「右に進む」でも、セガがつくると・・・ソニック、おそ松君とか、ちょっと変った・・いやちょっとセンスの違うものが出来てしまいます。
さて、私はそこになにを見出したかというと、作る側での都合というか自然な成り行きを想像できたのです。

右に進むのは自然にできたルール。

数学の関数の曲線とかグラフなどを思い出してほしい。XとYというのを組み合わせて位置を示しています。ゲームでも画面上に何かを表示するとき、XとYで位置を示します。
コンピュータの授業を受けた人は「コンピュータは足し算しかできない」というのを習ったかもしれません。マイナスの世界を扱うのが苦手なので、プラスの方を扱うようにしたのでしょう。
そして、特に横に進むなら、数値を足していく方が解りやすい。だからXの上方、右に進むルールになったのでしょう。
このゲームのルールの中で、制限と目標があります。「右に進む」「左に進めない」というのがスーマリのルール。左に進めないというのは、ゲームのデータの表示について、右側だけを考えていればいいので楽になる。左に消えた分は消していいので、また追加でデータを読み込める。処理においても都合のいい、素晴らしく美しくまとまったルールですね。