アイドルマスター7話を見ての考察

サブタイトルは「絆」とあります。しかし、描かれていたのは絆というよりも、兄弟の苦悩、兄弟の良さ、といったことでした。
各所の感想ブログには「家族の絆」とか「仲間の絆」と書いている人もいます。
しかし、少々違うのではないかと感じました。
今回はいつもの「アイマスを10倍楽しむ」シリーズの記事ではありません。少々説教臭い面倒くさい話なので、分けました。


・大人がPしかでてこない。
冒頭から水無瀬家のテレビレポート。次にPと伊織の会話です。そして最後もPと伊織の会話です。つまり、今回は伊織が主役である回と言えます。
伊織がPとの会話でテーマを提起し、そしてそのテーマを含んだドラマが起き、最後にそのテーマに答えを出す。
私はこのような流れと感じました。
テーマは「認めてもらう為に何かを乗り越えること、その努力」ですが、Pはそこに「事前に相談を」「逆にイメージダウンになる可能性もあった」と。もうここで答えは出ているのですが、これを納得して受け入れるまでが今回のドラマなのですね。
そして、このドラマの中では、大人が出てきません。兄弟や仲間だけで、子供だけで出来事を解決するわけです。(一応、Pが解決の鍵になることを囁きますが。)


・やよいはゲスト、視点は伊織と長介
伊織がやよいたち兄弟のことをしっかり見ています。観察して、何かを察しています。長介はやよいと伊織と響のことを観察しています。やよいは「観察する者の視点」による目線で描かれています。


・事件とその解決
事件の主役が長介で、それを解決するのが伊織。二人の会話で、冒頭のPと伊織の会話と似た様なテーマが感じられるシーンになります。伊織は長介に説教ともアドバイスともとれそうな事を言いますが、そのときに伊織自信はPの心情を理解し、納得して受け入れることができたのでしょう。


・絆とは
まず、Pと伊織の絆ですね。伊織は割と器用で努力家で、なんでも一人でできる子です。しかし、一人でなんでもできるがゆえに頼ることを避けてしまう。プライドが邪魔して頼れなかったんですね。
信頼、自然と頼れること。
でも、伊織が長介に言ったのは、逆に、頼るのではなく自立することでした。やよいの保護下にいるのではなく、長男として自立してこそ頼られるように成長を認めて貰えると。これがやよいと長介の絆。


家族、というには両親が出てきませんでした。不況に災害など、世の情勢からこのような家庭は少なくないのでしょう。親はなくとも子は育つといいますが、なんとも危ういものですね。家族の絆というより、兄弟の絆でした。
響がいっしょに遊びにきていましたが、あくまでお客さんとして、ゲストの扱いでした。やはり、仲間の絆というより、Pと伊織の絆の話だったと思います。