もうソードワールドしかできない 大人ゲーマーの事情

ソードワールドRPGしかできないんじゃないか。他のシステムで遊ぶにしても、昔のクトゥルフとかD&D(赤箱)とか、ロードス島コンパニオンとか、以前やっていたものしかできなくなるんじゃないか。もう、新しいシステムを遊ぶのは無理なんじゃないか。
 
30代以上の大人ゲーマーの皆さんは、いかがでしょうか?
・ゲームに限らず、一緒に遊ぶことが少なくなった
・アニメのネタ話が通じにくくなった
・ゲームの新作の話題が出ない
・久しぶりに集まっても、ゲームするより飲み会やカラオケになってしまう
・カラオケでも唄う曲がバラバラ。いまいちのれない。
・「今の若いもんは・・・」とか言い出す
このようなこと、ありませんか?
 
大人になると、いろいろ忙しくなるもので、友達ともなかなか会えなくなっていきます。
仕事が忙しい、恋人との時間が欲しい、家庭の時間が欲しい、アマチュア活動からプロ志向の活動へ、生活環境の事情、その他いろいろと変化の時期になります。
離れていると、同じ趣味を共有するのが難しくなってきます。一緒に映画を観にいくこともなくなる、買ったCDのことを話すこともなくなる、そうすると、テレビやネットからの情報が中心となります。見てるテレビ番組も違いますから、ネタの共有がなかなかできません。
 
TRPGは、想像力を利用するものです。マスターが提示した情報から想像することが、できるだけ同じであったほうがいいものです。若い頃はよく一緒にいたので、ネタの共有もできていて、たいして話さなくてもお互いに想定範囲の行動がとれるでしょう。しかし、その想像が違ってしまうと、想定外の行動が起きてしまいます。
 
TRPGでの行動の基準や判断の基準というのは、その人が普段どのような考え・行動をしているかに影響されると思います。また、普段観ている・読んでいるものにも影響されるものです。(注:演技がキャラクターのコピーになるようなことではありません。キャラクターの行動から学んだことを実践してみようとする、という意味です)
 
ゲーマーはいくつになってもゲーマーだ、と思っていたのですが、そうでもないな、と感じるようになりました。
私は広範囲で活動し、友達もいろいろなところにいます。ですが、この2年ほどでかなりの人と疎遠になってしまいました。もちろん、会えば変わらずのゲーム話になる人もいます。でも、それでも、いつまでそれが変わらないでいられるか。
 
「久しぶりにゲームしようか。ソードワールドでもしないか?」「いいね。あいつも誘おうぜ」「○○は結婚したから無理かな」「まぁ聞いてみるよ。奥さんもゲーム好きみたいだから、もしかすると・・・」
 
崩落する遺跡を必死に走り、奇跡的に脱出した君たちを夕日が照らす。
(やれやれ、死ぬかと思ったぜ)
(久々なんでトラップのことを忘れてた。苦笑)
(今日のファンブルは4回。昔より減ってるぜ。俺は成長してる?笑)
(しめしめ、誰も気付いていないようだな。この宝石は俺のものに・・・)
((全員)気付いてるよ!)
村で一休みした後、別れの時が来た。
「じゃあな」
「元気で」
「またいつか」
「そうだな、またな」
 
ソードワールドだけでもいいか。