TRPGの知識は実社会で役に立つか

それが正しい指摘かはともかく、アキバ系の知識だけで自分たちの活動、治績、意欲と云ったものが語られるのは正直勘弁してもらいたいところ。
 自分たちの引き出しはこんな程度じゃないぞ、と。

こんなことを言いなが例題ではFate遠坂凛とは、しかも声優ネタに発展するとは、なんとも痛々しいアキバ系世界です。
遠坂凛を例にするならば、その人物を中心とした人間関係、性格、能力、それらの分析などがTRPGに役立つといえます。さて、人間関係や性格、能力といったものを分析することは、職場である役割を与えられたときに役に立ちます。グループリーダーになった時。新しい職場に入った時。新人採用の面接を行う時。他にもいろいろ役に立ちそうです。
ああ、もちろん『遠坂凛』自体が役に立つのではなく、そこから派生した事柄というのは、実社会にも同様に存在し、役に立つ場面はあるということです。


知識というのはただのデータではなく、データどうしの繋がりや派生する事柄というものまで見るべきです。
知識というのは、いいか、知識というものは材料だ。うまく使えば道具となり、間違って使えば毒にもなる。知識が無駄かどうか、役に立つか立たないかは、死ぬまでわからないじゃないか?死の間際において『ああ、あの知識は役に立たなかったな』とやっと結論を出せるのじゃないか?


ふと思う。うがつもの回転翼さんは「自分のTRPG関連知識を実社会で役立てることができない人」なのか。「ゲームの知識なんて一生役に立たない」と、諦めてしまっている、そんな風にも感じます。最近特に諦め感が漂っています。


大事なのは、「役に立たない」と騒いでRPGのイメージを『無駄なこと』とか悪いイメージをばら撒くことでなく、『RPG楽しい!』『こうするとより楽しくなる』という情報を提供することだと思う。
水差しに入ったスープと浅い皿に入ったスープがあって、「スープは火事を消すのに役に立つか?」と議論するような、そんな場違いな話だと思う。狐もコウノトリも『スープが飲みたいから飲む』のだよ。


そもそも娯楽というのは、何かの役に立つために遊ぶものではないだろう?楽しいから遊ぶんだ。
だから楽しいというのを伝えていき、楽しみを広げていこうじゃないか!


無駄か有益かより、「それを知っているというのは、あなた自身の在り方。それがあなたという存在。」そうありのままに持っていて良いし、どんどん取得して良いと思う。


※2月15日追記
回転翼さんが反論というかさらなる説明がありました。

TRPGが他の人生経験と比して学習効果に優位性がある」という考えを否定しているのです。批判対象は、「TRPGやってて他の人よりも知能・知識が優れた」と勘違いした碩学ゲーマーや、それを期待する「やりがい」志向のゲーマーです。

なるほどそうか、と、受け取りの誤解だったことがわかりました。しかし、誤解をされるような記述であったことは確か。
「役に立たない」でなく「役に立つとは限らない」ですね。なおかつ、「TRPGやってたから頭が良くなったというのは勘違い」それは大いに共感いたします。
だが、例によってまた余計なことを書いていますね・・・。

TRPGの楽しさを伝える」などと、実際はどれほどの活動をしてきましたか? 甘い蜜を流し続けただけではないでしょうか。

話をすりかえないで戴きたいですね。『何かの役に立つために遊ぶものではないだろう?楽しいから遊ぶんだ。』この文が、回転翼さんの『TRPGこそが他の人生経験に勝る「勝ち組の選択」であると勘違い』という文に同じ意見ではないでしょうか?さらに『だから楽しいというのを伝えていき、楽しみを広げていこうじゃないか!』と、行動の在り方、こっちの方が大切なんじゃないか?と回転翼さんに示しているのです。「実際はどれほどの活動をしてきましたか?」こんなことをいう。裏返せば「俺はいばれるだけの実績をもってるんだぜ」と言いたいわけですか。甘い蜜?冗談ではないです。私は情報として知識、アイデア、考えをここに提示して見せていますが、これはあくまで情報です。使い方によっては毒にも薬にもあるいはどちらにもならないでしょう。


なんだろうな、コラムの内容には同意できたのに、なんかつまんないケンカになりそうで嫌ですね。ひとまず、私は回転翼さんのコラムに対し、読み取れなかった部分がわかりましたと。
意見の違いを無理に統一しようという魂胆はありません。意見が違ってもOK。違う意見を聞けるのはラッキーと思います。