RPGの行動選択
最近はRPGに限らず、ストーリーの付いたゲームが多くなっています。
ストーリーを楽しむことがRPGとアドベンチャーゲームの特権だった時代は過去のものです。
つまらないゲーム
RPGにしてもシューティングにしても、ストーリーが付いていれば、自分の操るキャラクターには名前があり一人の人物として描かれていきます。
しかし、ストーリー見たさにゲームをプレイすると、ゲームとしての本質が問われてきます。
つまり、『ストーリーを除外しても面白いゲームルールになっているか』、『ストーリーとゲームルールが噛合っているか』という問題です。
これらがダメだと、つまらないゲームになってしまいます。
ゲームである意味
ストーリーを楽しみたいならアニメでもドラマでも小説でもいいでしょう。ゲームならではの楽しみがあります。それは、自分が主人公に近い立場でストーリーを感じることができる、ということです。
RPGらしさ
本来、D&Dが示そうとしていたRPGとは、なんだったのでしょうか?
戦略シミュレーションのボードゲームからD&Dになったわけですが、その違いから推理してみると、『その人物の選択した行動が、その人物らしいこと』というもののような気がします。
具体的に説明します。
違いその1:駒でなく名前のある人物であること。
これは、プレイヤーたる最高指揮官の元で戦う名も無き兵士ではないということ。つまり、名前もあれば人格もあり、家族があり、その戦闘とは別の大切なものがある、ということです。
違いその2:アラインメント(性格)
これはその人物が何を信条に行動するのか、という行動原理を示します。『犯罪はおろか、他人の為に親切にすることを第一とする』のか、それとも『犯罪は多少はまあ多めにみてくれとか、気が向いたら仲の良い相手には親切にしようかな』とか、はたまた『見つからなければ犯罪やったもん勝ち、俺の特になるならあいつに貸しを作っとくのもいいな』というのかを選択します。
この2つの違いから、『プレイヤーは自分のゲームの勝利だけを目指すのではなく、駒である人物のことも考えなくてはならない。また、駒である人物も性格を持っていて、必ずしも戦略上の最良手を選択するわけではない。』ということがわかります。