ロードオブザリング

映画公開と同時に発売した、アレです。当時カプコンカタンとかボードゲームの翻訳販売とかアナログゲームの展開も頑張っていました。で、現在は絶版のこのゲーム、とてもよくできています!
すごろくのようで、すごろくでない。参加者の協力が必要なのと、もしかしたら自分を犠牲にできる気持ちに余裕のあるプレイが必要かも。
ゲームのルールはかなり単純。すごろくみたいに進むボードと、パーティの指輪侵食率表示のボードがある。すごろくの方でイベントをこなすとお得なアイテムを手に入れることができたりするが、もしそのイベントが失敗したら、ペナルティで指輪侵食率が進行する。サウロン接触はパーティ全員に危機を近づける。このペナルティをどう管理していくかがゲームクリアの鍵だろう。
そうそう、このゲームは誰が勝利者とかはないので、サウロンに皆で勝つというのが目標。競争でなく協力というあたり、指輪物語RPGを発生させるヒントが多いということか。
指輪を持っている一人が最後まで生き残れば、全員の勝利となるのだから、あえて犠牲になるプレイも出てくるだろう。原作の指輪の仲間達の過酷な状況に似たものを感じる。
アーカムホラーとも似ているこのゲーム、もはや再販されないものだろうか。ロードオブザリングの映画人気の最中に、TRPGボードゲーム関連の業界が大人しかったのが悔やまれる。そんな中で唯一発売されたこれ、お祭り感覚で遊ぶには丁度いいものだと思う。ああ、映画を観てから、できれば小説を読んでから遊んで欲しい。ボルジャー(おでぶちゃん)もプレイヤーキャラになっているが、映画には出てきてないからね。
いとしいしと・・・。