効果音

ゲームをするときに音楽が重要な要素であることは以前書いたのですが、効果音も結構重要なのです。今回はピピッ♪ドカッ!ボーン!カン!!キン!カシャン・・・。といった効果音の話。
☆何が起きたの?
ゲームの表現で、プレイヤーに情報を伝えるのに、文章や絵や音で伝える手法が組み合わせられます。目で見たことが文章に表され、まさに今目の前の情景が絵で表示され、そして何かを想像させるために音が鳴るのです。
画面に、暗い部屋に小さな箱が置いてあるのが表示されます。文章で主人公の考えや感じたことが表示されます。『誰もいない暗い部屋に、小さな箱が置いてある。』プレイヤーがそれに近づくように操作すると、『チッ、チッ、チッ、チッ、チッ・・・』というかすかな音が次第に聞こえてきます。(時計を連想させ、さらに時限爆弾を連想させる!)
このように演出に使うこともありますが、これはテレビや映画でも使う手法です。ゲームならではの手法とは?
☆リアクション
アクションゲームなどで、何かをしたときに音が鳴ります。箱を壊せばバコーーン!ビンを壊せばパリーン!ドアを叩けばドンドン!このようにごく当たり前の音がなるものもありますが、ゲームでは他に、擬音のようなものがあります。コインをとったらチャリーン♪1UPしたらピロリロローン♪こういった音は、ゲームのルールに従った行動の結果をわかりやすく知らせてくれたり、ゲームのノリを生み出してくれます。コインを拾っても音がしなかったら、なんとなく手ごたえがないものですよね。音が鳴った→拾った!という、行動に対するリアクションのために音が鳴っているのです。RPGなどでコマンドを選択するときにも、音がなりますが、あれもリアクションですよね。決定の時はピッ!キャンセルはシュッ(若しくは無音)。決定したという手ごたえを得るので音がなると操作しやすくなります。
☆効果音の影響
ゲームのノリという言葉で片付けるにはもったいない要素があります。効果音でゲームの難易度が違って感じることがあるんです!
グラディウスで、触手付き細胞が漂ってくるステージがありますが、アレに撃ちこんだ時の音が違うと細胞の固さが違って感じるのです。ファミコン版ではジュブジュブッ!という感じ、弾がアレにめり込んでいそうでちょっと気持ち悪いですが。一方PC88版ではカンカンカンと金属音がするのです。細胞の耐久力はほぼ同じはず。ですが、ファミコン版のほうが倒しやすく感じるのです。PC88版はオプション6つ付けて、ファミコンは2つで、それなのに・・。
人間は音からイメージするものがあるのでしょう、ガラスや黒板をこすったときのキーキー音などは嫌な音ですよね。
☆ゲームの手ごたえ、手触り
ゲームにおいて、プレイヤーはゲーム内のものに直接触れません。ですが、行動をしたときの手ごたえ、手触りを、効果音から得ているのです。ハードの性能が向上して、現実のリアルな音が簡単に出せるようになりました。しかし、ゲームの手ごたえ、手触りに関しては、現実のものよりも、擬音などの効果音のほうが向いていると思います。効果音もゲームのルールを伝える情報の一つなのですから。