長いながい冒険の旅

☆出発
僅かな所持金と貧相な武器防具で旅を開始する冒険者たち。彼らはこのあと、世界中を旅することになるのだ。
☆世界めぐりの旅
なぜコンピュータRPGでは世界を巡らなければならないのか。それは冒険者が次の場所にたどり着くことでストーリーが進むから。あるゲーム専門学校のエライ人はRPGのことを『錠により制限された地域を捜索し、鍵を手に入れることで進むゲーム』と言っていた。これができないとRPGは作れないなどとも言っていた。まあ、そういう時代だったのだろう。RPGってなんだ、といっても誰もはっきり説明できないし、テーブルトークの経験者でもないなら「ドラクエみたいなの」というしかなかった。それで結局、どのRPGも世界巡りをしてしまうようになった。
☆ストーリーの仕組み
錠で閉鎖した地域を探索させて鍵を見つけさせる。そんな方法がとられたのも、ファミコンの性能のせいで込み入ったシステムができず、小イベントのつなぎでストーリーを表現するしかなかったからだろう。
☆読みきり・短編
マンガの読みきりなんかは結構読み応えあって、十分満足できるものがある。小説でもそう。短編小説には内容がぎっしり。
TRPG
TRPGでも、キャンペーンばかりやってるわけじゃなく、大抵は一回限りのシナリオが中心だろう。それが人気あったら続きをプレイしてキャンペーンになることも。
☆短編RPG
コンピュータRPGも、短編で出してはどうだろうか。RPGがダレるのは、経験値稼ぎで次の目的地を見失うことだったりする。経験値という「鍵と錠」も止めて、新たなストーリーテリングに挑戦できると思う。ゲームブックがそうだったじゃないか。なにも世界中を巡る必要はない。フラグの管理だってハードの性能が上がった今なら複雑でもうまくやれるはずさ。
だから私はライブ・ア・ライブが好き。たまにはRPGやりたいなと思ったときに。西部開拓時代編をプレイすれば、『やっぱりRPGっていいな』と思える。例えがわかりにくいだろうから、別のも紹介。ドラクエ4で、ライアンの章をやってみて。短いシナリオで、ドラクエの持つ楽しみの要素が全部詰め込まれている。バランスも絶妙、洞窟の広さも絶妙、町から村の距離も絶妙。素晴らしい仕上がりだ。
ね、RPGってなんだっけ。