スカイ・クロラ感想

押井守とのこと、見たいとおもっていたけれど、予告を見て鬱になる匂いを感じたので、
一人で観るのはちょっときつそうだな、見た後カラオケに行くとかがいいかなと初日の週はスルーしていました。
しかし、いろいろとあってちょうど見るタイミングにもいいかなと、今日観てきました。


パトレイバー的娯楽SF要素
押井守というと最近は甲殻機動隊などの近未来サイバーパンクでしょうが、スカイクロラは、パトレイバーぐらいの娯楽SF世界です。
軍事マニアには、突っ込みどころ満載なのでしょうけれど、このフィクション世界をあるがまま受け入れて、そこで起きたことを見守っていけば、おのずと何かを感じ取ることができるでしょう。


・色恋要素は少なめ
戦争について、よりも、人生とは、働くとは、生きるとは、そういうことを考えさせるお話です。しかし、結婚やSEX、色恋についての表現は少なく、そこにおぼれるよりももっと一般的で考えなきゃいけないことを指摘されていると感じました。


・鏡を見るかのように観る
あなたが仕事をして数年を経験した大人ならば、どこか自分の人生を振り返って思い当たるようなことがあるかもしれません。私はこの10年ほどの中に、いくつものことが思い当たり、胸を突かれました。記憶から感情が揺さぶられ、映画のシーンに自分の過去を重ね、未来を考えてしまう。それでも、鬱々として諦めてしまうお話ではなく、何かを自分で整理できたような気分になりました。


「キミは生きろ」


それが、映画を観ていた私に対して言われたような気もします。ただの映画内のセリフとも言えます。架空の世界のありえないお話。それでも、この胸に感じたものを我々は共有しながら、いろいろなことを乗り越えて生きて行けると、それは良いことなのではないでしょうか。
 
スカイクロラスカイ・クロラどっち?後者が正しいのかな。