24時間アイマスTV大成功も、「ポケットの中の祭り」

祭り終了からすでに2日。その間に書かれた感想、論考記事は、はてなを中心とした、いつもの人たち。また、祭りに参加したPたちである。
さて、「24時間アイマスTV」で検索してみると、これ以外の記事が見当たらない。
著作権問題の関連で触れたくないのか。はたまた、まだ動画を見るのに夢中で、記事を書くどころではないのか。
 
ともかく、我々参加者は『すごいことをやったぜ!』と誇りに思っているが、外の人にとっては全く何も起きていないも同然のようだ。ポケットの中の祭り。
 
24時間アイマスTVは、ニコニコ動画というサイトの中でのお祭り。これは、どこかのMMORPGにて、大規模な期間限定イベントで盛り上がったのと同じようなものだ。
その中でしか通じない。
 
この空気の差を!我々はオタクと呼ばれるが、これほどの祭りに熱中しているのは、理由がある。

なぜニコマスコミュニティはこんなに無駄なバイタリティを、そして結束力を持つのか。わりと多くの人が疑問を感じ、またそれぞれに考察を加えているこの問題について、僕はこう思う。それは、ニコマスコミュニティの底に流れる、一種の諦観に由来するんじゃないかと。

ムーサの加護にあって、ムーサに教えられたことを語ろう - はじめてのC お試し版

そう、何かあせりでもなく、やり残しのないよう、悔いのないように、寝る間を惜しんでまで、動画製作に費やしている。
なぜか?
思い当たるのは、「そのスジの人たちだから」ということ。物づくりの道を志した人だからこそ、わかることがある。
以前、底辺スレにて、「ゲーム」「漫画」「動画」などの製作の仕事を志したことがあるという話をちょっと見た覚えがある。彼らはその道を目指したが、今は違う仕事をしているようだ。あるいは挫折、あるいは不運、そういう逆境からチャンスを失った人たち。
それでもくすぶっているものがある。それをニコニコ動画では「○○の無駄遣い」(才能とか技術とか)と称される動画の作製に向かわせているのだろう。
 
そして、今、その道を志すがゆえに、ニコニコ動画での動画製作投稿を引退する人がいる。遊びの時間は終わり。いや、準備運動終わり!
友よ、旅立ちのときだ!ボンボヤージ!
いってらっしゃい!帽子もかぶれなくなるほど頭でっかちになるなよ!
 
そうして、祭りの余韻の引いていく中、次の祭りが準備されているようだ。
祭りでなくとも、ニコニコ動画は「毎日がコミケ」状態。我々の活動は続く。いつまで?
 
道は続くよ、先へ先へと。