ゲド戦記見たけれど・・・その感想は・・・覚悟!

やあ、ジョニー
ようマイク、昨日はどこか出かけてのかい?
ああ、有名チェーン店のラーメン屋の新店舗に行ったのさ
OH!どうだった?
名店のラーメンをカップラーメンにしたやつが出てきたぜ!
 
 
もっと修行してください。せっかく映画なのだから、もっと映画っぽいのを見せてください。
あなたの大好きなゲド戦記はこんなものですか?

※ネタバレ含む感想
問題点:
音楽のタイミングが悪い。セリフが聞こえない。・・・最初のところ、王様らしき人と側近の会話、および世界の説明をしているじいさんのセリフがよく聴き取れない。セリフと音楽がかぶっているような。声優を使っていないのも影響あり。
ショートカットが手抜きに見える・・・少し食べなさい、とパンを渡す手前まで描いて次の瞬間にはもう食べ始めている。同様の手口が随所に見受けられ、その処理が鼻につく。
意味が伝わらないシーンが多い・・・ドラゴンの戦い、嵐の中で風を制御できなくなった風使い、廃棄された大型の船、その他。廃村になった村の様子が、たった1軒の廃屋をちょっと眺めるだけですますのは、手落ち以外の何ものでもない。
映画らしく絵で見せてくれるといいのに・・・情景を普通に描くばかりで、小説の数ページに渡るような描写シーンを、ほんの一瞬の説得力のある絵で見せるというのが映画らしさではないか?
伏線が全く無い・・・ストーリーの継ぎはぎになってしまっている。これではご都合主義の陳腐なストーリーに見えてしまう。
声優を使ってほしい・・・絵がこれほどに非力なので、声の非力は致命的。人物との距離による違い、外や室内という違いを意識していない。淡々と話されているので、感情を読み取るのも苦労する。

良い点:
短時間でゲド戦記を作ろうとした、その上でこの部分を取り上げたのは正解だったかと思う。影、魔法、ドラゴン、命、真の名・・・ゲド戦記らしいキーワードが入っている。

私がゲド戦記を読んだのは小学生の頃でした。わずかな記憶から、ゲド戦記の雰囲気を思い出した気がします。
ああ、次はナルニア国を見ようかな。「指輪物語」「ナルニア国物語」「ゲド戦記」どれも瀬田貞二さんの翻訳による魔力が影響していたように思います。小説のイメージと違うのも覚悟・・・なのですが、今回は残念です。アレンが父親を殺したように、宮崎吾郎も父親を殺すくらいの勢いで向かってゆけば・・・。
ハリウッドで映画化されないかしら。