ゲームにリアリティを取り込むこと それで本当に楽しくなるのか?


ゲームの世界はゲームに必要なルールを基本として構成しています。それは、競技としてのゲームが基本だからで、観賞娯楽のゲームや暇つぶしのゲームでは、演出等ルールとは別のものが含まれてきます。
 
演出のためにルールが増えると、競技としてのゲームには、影響がでます。ゴルフゲームで、ボールの軌道がゲームの肝になりますが、そこにリアリティをつけると、難しくなってしまいます。
例えば、風のゆらぎが自然的に変るとか、湿度のせいでボールの飛びが変るとか、ゴルフをプレイするキャラクターの体調によってショットの正確さが変るとか、偶然虫が飛んできて集中を乱されるとか、地震が起きるとか、テロの影響で観客が少なくなるとか、世界情勢によってキャラクターの自国のことが心配になりショットに影響があるとか、それこそきりがないですね。
 
ゲームの基本の競技性を犠牲にしてまでリアリティを付加するのはいかがなものか、とも思います。
プレイヤーは、画面に表示されているものから「現在の状態・状況」を把握します。さらに、それを分析して「次の行動」を決めます。
3Dアクションゲームで、風景がリアルに描かれているものがありますが、その風景にあるものが実際にはゲームに影響しないものということが多々あります。壁にある小さな小窓を開いて外の様子を見たいなと思っても、その小窓は開ける事も触ることすらもできない。
逆にゲームに必要なものがそこにあるリアルな風景に紛れてしまい、混乱を招くこともあります。室内の雑多な感じをだすために描かれた生活用品。その中に重要なアイテムがあることを気付かずにすぎてしまう。→その問題を回避するために、拾えるアイテムは光って目立つようにしたり。これでは逆にリアリティに反します。
 
ゲームの競技性が重要視されないために、演出目的で追加されたリアリティが、新たなルールを追加してしまい、ゲームの難易度が上がってしまうという本末転倒地獄行きなことになってしまうのです。
リアリティもほどほどにしませう。
 
・以下、その他
「このゲーム、リアルじゃないね」
お前の求めるのはなんなんだよ?ゲームじゃなくリアルでやったら?
「今、銃で撃たれたのに死なない。おかしくね?」
フィクションにツッコミいれるほうがおかしくね?