TRPGのゲーム部分てどこだろう?

TRPGは、テーブルトークロール・プレイング・ゲームです。ゲームですが、勝敗はありません。いえ、正確には「出来事の結果があるだけで、誰が勝ちというものではない」ということです。
さて、勝敗はさておき、ゲームであるこのTRPGは、どんなことをするゲームなのでしょう?
戦闘については、ほとんどのシステムでは「戦闘シミュレーション」になっています。いかに成功率の高い行動を選択するか。いかにして成功率を上げるか。いかにしてミスやリスクを減らすか。そういうゲームとなります。
ただし、キャラクターの立場で考えるのがTRPGなので、弱いキャラクターを犠牲にしても敵を倒せばいい、というわけにはいきません。(残酷な性格の人物を演じるのなら別ですが)犠牲を払うことを意識し、またそれを躊躇する、そういう葛藤が起きるものです。
戦闘以外の部分ではどうでしょう?
交渉や探索、調査等の行動でも能力を活かした行動が求められます。置かれた立場によって目標や行動理由があるでしょう、それを達成するには、持っている能力でどんなことが可能なのか、思案し考慮し、実行してゆくのです。
これらのゲームの目標に対して、ゲームの根本の部分はどうでしょう?
能力値や技能の数値とサイコロ・カード等を組み合わせた「確率ゲーム」になっているのがほとんどですね。HPの削りあい、確率の元においての(およそ)デキレース、といった軽いゲームになっています。
近年、海外のボードゲームがよく入ってきています。(といっても、一般人が見えるところには置いてないのですが)ボードゲームのいろいろな楽しみを参考に、TRPGももっといろいろなゲームを行えるといいのではないかと思います。
例えば、「特定のポイントを元に取引をしながらポイントを増やしてゆく『資産管理』ゲーム」「限られたポイントの取り合い、目標の違いを利用した取引『交渉』ゲーム」「人の心理を読む『ウソ見破り』ゲーム」「情報の分析『推理』ゲーム」などなど、いろいろ応用のきくルールのボードゲームもあるので、ぜひ取り入れていってもらいたいですね。