RPGって何?

ゲームの説明

RPGの中身について考察してきたのですが、もう一度RPGについてどう説明すべきかを考えたいと思います。

新作紹介とか

雑誌広告や新作レビューのような表現ではどう書かれるでしょうか。
まずそのゲームジャンル自体についての説明はありませんね。どのジャンルに当るのかは書かれますがそれがどういうものかは読者は知っているというのを前提にして書かれます。
そのジャンルにおいてそのゲームはどこが違うのか、何が新しいのかが書かれます。広告や宣伝目的を含んだレビューではとにかく派手な文面になりがちです。そう、全米No.1大ヒット!と同じです。

大技林とか

過去のゲームを網羅したカタログや辞典のようなものではどうでしょう。
そのゲームの特徴だけでなく遊び方の例やジャンルにからめた解説が書いてあります。いいことも悪いことも書いてあります。悪い点の書き方によって、そのゲームの評価は誤って伝わってしまうかもしれません。

君、知ってる?

友達に説明するときは?
これが今回のRPGの説明における命題のはずですね。
ゲーマー同士なら雑誌広告やレビューのように「簡単な特徴」を言えばわかってくれるかもしれません。
しかし、あまりゲームをしない人にはどう説明すればいいでしょう?
カタログや辞典のような説明がいいかもしれません。興味をもってもらうように誇大広告をうつ必要はないでしょう。本当に意味が伝わることが大切です。

RPG解体新書

さて、カタログや辞典のような説明がしたいのですが、RPGのことを少し分解しましょう。

ジャンル

まず世の中一般的なゲームの中でどんなジャンルにあたるのか。ボードゲームなどのジャンルに近いでしょう。RPGファンには「一緒にするな!」という気持ちもあるでしょうが、現実とはこうなのです。
ボードゲームのジャンルとはいってもボードを使わない。これは言うべきかどうかわかりません。本当に興味をもってくれたら説明すべき点だと思います。

参加人数と役割

人数と役割を説明します。トランプの遊び方の本には、参加人数とその役割の説明項がありました。ブラックジャックなんかはディーラーがいて他の参加者が数名というのが正式ですし。
RPGでもcRPGTRPGで説明が変ってきますね。分けて書きます。

cRPGでは、『プレイヤーは一人。自分の分身である人物とその仲間を操作します。実在の世界のような舞台で、敵と戦ったり、買い物をしたり、旅をしたり、様々な行動を状況に応じて行うのです。』
TRPGでは、『プレイヤー数人と、ゲームマスターと呼ばれる役が一人必要です。プレイヤーは自分の分身である人物を操作します。ゲームマスターは、ゲーム中の場面に登場する「それ以外の人物」を操作します。また、ゲームの進行を管理するのもゲームマスターの役目です。実在の世界のような舞台で、敵と戦ったり、買い物をしたり、旅をしたり、様々な行動を状況に応じて行うのです。ゲームマスターがプレイヤーたちのいる状況を説明します。』

ゲームの進行

次にゲームの流れを簡単に説明します。ここがうまくないと、ゲームを理解してもらえないので考えましょう。

cRPGでは、『まず自分の操作する人物を決めます。最初から決まっている場合もあります。

人物が決まるとゲームが始まります。現在の自分のいる状況、何をすべきか、そういった情報が提示されます。状況によって出来ることは制限がありますが、プレイヤーはその状況で問題があればその問題を解決するように行動してください。
行動により問題が解決すると、状況が進展し、新たな問題にぶつかるでしょう。問題にぶつかるまでは自由に行動してかまいません。』

TRPGでは、『まず自分の操作する人物を作ります。ルールによって、サイコロで能力を決定するものもあります。

人物ができたら、ゲームマスターがプレイヤーたちの置かれた状況を説明します。プレイヤーは質問か行動宣言のどちらかを行えます。質問は、ゲームマスターに「状況についての詳細」を聞けます。また、他のプレイヤーに行動の相談を行えます。
質問や話し合いがすんだら、行動宣言しましょう。どんな結果になったかゲームマスターがルールに基づいて判断します。(ルールはルールブックに書かれてますが、書かれていないことについてはゲームマスターが決めてよいことになっています。しかし、それではルールにないことはゲームマスターの気分次第となり公平でないとプレイヤーは感じるかもしれません。そのため、ゲームマスターはあらかじめルールにない行動についての指針をゲームする前に決めておいてください。それは順に書くとストーリーの筋書きのようになります。シナリオと呼ばれるものです。)
ゲームマスターが結果を答えたら、それが新たな状況であり、次の行動を考える場面です。』

ゲームの終了

次はゲームの終わりと勝ち負けの判定について書くのですが、TRPGには勝ち負けがありません。ただ、ゲームの終わりというのはあります。それにゲームの区切りというのを説明してもいいでしょう。

cRPGの場合、『ゲームの世界に用意された問題がすべて解決されるとエンディングが流れてゲーム終了となります。ゲームの開始から終了までは何日もかかります。ゲームの状況のデータを保存してゲームの一時中断をし、また時間ができたときに再開してください。

また、ゲーム中の問題が解決できないことにより人物が死ぬなど行動不能になるとゲームオーバーです。一時中断と同様に保存したデータで再開できます。』

TRPGの場合、『ゲームマスターが用意した終了目標まで到達した時点でゲームが終わります。あるいは、プレイヤーたちの操作する人物が全員死亡した場合にはゲームオーバーです。』

プレイ時間

およそかかる時間を表記されることが多いですね。RPGではどうでしょう。

cRPGでは、『一度のプレイ時間は1時間〜3時間程度を目安に一時中断してください。総プレイ時間はおよそ20時間くらい』とか。
TRPGでは『1時間〜5時間くらい』ですね。

どう?

さあ、こんな感じでわかるかなぁ。とにかく、ドラクエもやったことがない人に理解してもらえる説明を目標に、これからも考えていきます。