ゲームの終わり。エンディング?

☆ハッピーエンドのルール
RPGに限らず、ゲームにストーリーがついたものがほとんどになっている現在、エンディングがゲームの目標となっていますね。
ストーリー分岐のないゲームでは、ほとんどが一つのストーリーを追い、一つのエンディングを目指します。そして、ほとんどが、ハッピーエンドもしくは事件解決を迎えるのです。
目標がエンディングであるということは、つまり、ハッピーエンドに向かうことが目標といえるでしょう。そして、目標とはゲームにおいてルールの一部になっているものです。そう、ハッピーエンドがルールに組み込まれているのです。
☆ゲームのルール
ゲームというのをコンピュータに限らないで考えると、『目標と手段をあらかじめ決めておいて、これをルールとし、ルールを参加者が守ることを前提に行動の結果を楽しむ。』というものとなります。
ゲームの結果を楽しむために、結果を評価するルールが必要です。得点や時間、課せられた問題のクリア、その他あらゆる評価の基準をルールにされているのです。
☆逆転サヨナラ!
ルールにおいて、最終結果の判定のための目標というのが存在します。スポーツでは、1試合の終わりの条件、コンピュータゲームでは、用意された全てのステージのクリアですね。ただし、ストーリーのあるゲームではちょっと違います。世界の危機の根源たる最終ボスを倒すこと。誰よりも好きなあの人と結ばれること。小説や映画でも同じですね。これは、作者が表現したかったことの区切り、伝えたかったことの消化、テーマによっていろいろですが、ちょうどよい区切りというのがエンディングにもってこられます。
その他に、小目標というのが存在します。ゲームの終わりまでに、これらをどのようのこなしてきたか、それが評価の基準になることが多いです。
しかし、RPGではそうした評価がありません。エンディングさえ迎えればよいのです。
☆勝ち負けがないゲーム
RPGの目標はエンディングです。用意されたエンディングに向かって進みます。そこにたどり着くまでに小目標があります。隣りの国でモンスターに悩まされていると聞けば、行って退治します。『俺たちには関係ないぜ』といって無視することはできません。モンスター退治は、ゲームのルールに決められた小目標なのです。ですが、評価にはなりません。なぜでしょう?
最終目標さえ達成すればいいのでしょうか?
ここが、RPGがゲームでありながら説明が難しい原因のひとつかもしれません。
ゲームでありながら評価基準がありません。目標の達成のみ。ゲーム以外で思い当たるものが他にもありますね。
人生です。人はなんの為に生きるのか。あまり凝ったことは言いたくないですが、死というゲームオーバーまでに何かいろいろやることが出来る、それが人生。最終目標は・・・自分が決めるものです。
RPGって人生のようなものです。キャラクターの人生そのものをゲームによって表現している面もあるのですから。であれば、途中経過を楽しむのもあれば、未来に目標をもって進む楽しみもあるでしょう。RPGの楽しみとは?という問題がでてきましたね。
話が大きくなりましたが、次回もまた大きな話になりそうです。
RPGってなんだろう?人生ってなんだろう?