名探偵コナン 天空の難破船

面白かった!
なんかこう元気の出ることはないものかと、そう思いつつコナンの映画にちょっぴり期待して観に行ったんですよ。ここ数回の劇場版コナンは、出来が良くなかったので、期待はちょっぴりだったんです。
以下、ネタバレあり。
 
・コナンVSキッド!
これまで何度もキッドと対決しているコナンですが、今回は『VSって付いてるけど対決じゃないよ!』という方でしたw
飛空船を襲ったテロリストに対し、共闘する形。ただし、直接の協力はしない。あくまでコナンが活躍するというのが、らしくて楽しい。コナンという「体が子供の状態」での苦労・利点というものが活かされる。
 
・探偵団も活躍
 少年探偵団の仲間もかなり活躍してる。おまけ扱いが多い彼らだが、今回はしっかりとした出番がある。
 
・推理ものとしての楽しみ
 推理ファンなら序盤で犯人たちの目的に気付いてしまうかもしれない。でも、それをどうやって解決するのか?というところに楽しみが見出せる。ひとつを解決したあとに、まだもう一つ、という流れもうまい。
 
・ピンチからの逆転
 コナンの見所であるアクションシーンも楽しめるし、ピンチからの逆転方法もコナンらしくてよかった。
 
・新小五郎は出番少ない
 みんな気になるだろう、おっちゃんの声優の変更に関してだが・・・。おっちゃんはほとんど寝てばかりだったので、出番はあまりなしw
 少ない出番とはいえ、声ありシーンでも結構不自然さは解消されている感じ。かつて、ルパンの声優交代のときに感じた、「ものまね感」というものから、声優としてキャラクターを作りつつあるようだ。
 
・勝平さん、どうしたの?
 一方で、肝心のキッド、山口勝平さんの声がちょっとおかしかった。所々、若者の声に聞こえないんだ。30代。40代という感じのおじさんくさい感じ。うーん、調子が悪かっただけならいいんだけど。心配だ。
 
・なんか一部BGM・効果がおかしい
 タイトルが出てメインテーマが流れ、登場人物紹介となるいつもの流れ。そのメインテーマが途中でぶつ切りに。そしてシーンに似つかわしくないようなBGMが何箇所か。ギャグシーンでもアニメ効果も、コナンっぽくない気がした。気になる人は気になる、という程度かもしれないが。
 
この手の事件もののストーリーにおいて、芝居臭さが出てしまうと、冷めてしまうことがある。
たとえば、ピンチのシーンを用意するために無謀・無思慮な行動をさせてしまうとか。
今回のコナンには、そういう三文芝居がない。どの人物もある程度の良識ももとに行動している。

序盤、蘭が一人で宝石を見に行くというところは無用心な気もするが、空の隔離された環境であること、キッドだって命は奪わないということから気が緩んだということでどうだろう。
いや、キッドの化けたあのウェイターが一瞬、新一に見えて様子を見に行ったというほうが良かったか?

 
歴代のコナン映画の中でもベストに入ると思う。ひさびさに、「また観たい」と思う作品だった。