ポンペイ

ポンペイの町が火山噴火で破壊されるまでをテーマにしたボードゲーム。テーマがテーマだけに「不謹慎」という感もあるが、ユニークなルールがプレイを盛り上げ、ギャグっぽい展開が楽しいゲームです。
ルールは割と簡単ですが、独特の戦略・戦術が必要です。
ゲームは2つのシーンに分かれ、第一シーンは火山が噴火するまで。第二シーンで噴火後の様子をプレイします。
第一シーンでは、火山が噴火するまでにポンペイの町に自分の駒をどんどん配置していきます。町の建物に番号があり、その番号のカードを切ることでその建物の場所に駒を置けます。置くときに、ある条件を満たすといくつか余計に駒を置けます。置いたら次のプレイヤーの手番です。
そうして駒をどんどん置いていき、街中は駒で溢れ返ります。置き方の戦略として、たくさん置ける条件を狙うのも良いですが、実は第二シーンで逃げることを考慮してルート確保ということも必要です。建物ごとに置ける人数が限られているので、置き方にジレンマが発生することもあります。火山噴火カードを2回引いたら第一シーンは終了です。
第二シーンでは噴火による溶岩の発生が始まります。溶岩タイルを引いて町に置きます。溶岩に巻き込まれた駒は取り除かれます。町からの退路を絶たれた駒も除去されます。溶岩の処理の後は、移動です。自分の駒を移動させ、町から脱出すると得点となります。移動の際の移動力の算出がまた特別な方法で、条件が合えばたくさん移動できます。二つの駒を移動させて次のプレイヤーの手番です。
ちょっと面白いのは、火山がわざわざ組み立てるようになっていて、溶岩で除去された駒をその中に放り込むようにするのです。このプロセスがいかにもゲーム的でギャグっぽく笑いながらのプレイとなります。なぜ、火山に投げ込むのか・・・そんなこと誰も知りません。理由なんて関係なく、そうするゲームなのです。バカバカしいというものですが、勝ち負けよりもそのドラマが発生するのを楽しむ、TRPGのような嗜好があるゲームですね。

第一シーンでのプレイ
A「お、ここも町の出入り口に近いじゃないか。ここに置いて、条件発生。もう一個置けます。こっちに置きますぜ〜」
B「なるほど。ならばオイラもそこに置いて、条件発生。おやおや、キミよりもたくさんおけますな。3個余計に置けます。ありがとう!(笑)」
A「な、なんと。利用されるとは不覚!(苦笑)」
B「おー、カードを引いたら火山でしたよ。Cさんのこの駒を生贄に捧げてください。」
C「ぐおー!そんなぁ」

第二シーンのプレイ
A「彫像の側に溶岩発生!このまま真っ直ぐ流れれば、BとCの駒を巻き込めるな」
B「そうはさせない!あっと、なぜか溶岩はこっちに向きを変えて流れましたな」
A「うわぁ、こっちにくるな〜!た、大佐〜!!(笑)」
C「残念だが、溶岩の熱には耐えられない。だが無駄死にではないぞ」(笑)
A「ぎゃーーー!」(笑)