ワンダと巨像

icoでは、主人公は女の子の手を引いていました。その手で大切な命を守るために。希望に導くために。今度は、一人で戦いに向かいます。そして、彼の手は、いろんな場所を掴む手です。その手は自分の命を守る為に。希望を掴んで放さないように。


画面はつねに自然の美しさに満ちています。でも、自分ひとり。大事な人は眠っている。あの者は声ばかり。自分の他は馬のアグロだけ。寂しく世界を巡っていくと、突然巨像と遭遇します。
巨像は大きいです。当たり前ですが、大きいのです。ガンダムぐらいの大きさかと思いますが、遭遇したときの脅威から、もっと巨大に感じます。


ワンダは剣と弓が武器。巨像にしがみついて、弱点の紋章に突き刺すのは、剣です。弓のダメージはHP10000に対して1ダメージといったところでしょう。では、弓はどう使うのか??
巨像は動いています。生き物のようです。攻撃を受ければ、痛がって暴れたりします。そう、攻撃を受けると、普段の行動パターンとは違った動作をします。
弓で攻撃すると、痛がったり、怒ったり、挙動が変化するのです。弓は、ダメージ源ではなく巨像にしがみつくための鍵になるのです。
巨像を倒す方法、しがみつくための方法、それらを探すのも楽しみのうちでしょう。


雰囲気がいいし、アクションも慣れればあまり難しくないです。分かってしまえば簡単な巨像ばかりです。これをバリバリのアクションゲームと比較して「手応えがない」というのは野暮でしょう。ムービーがちょっと長すぎるような気もしますが、独特の雰囲気の中で、孤独に戦う、それを楽しむというゲームでしょう。